【アルゼンチン (第1部:22州と2つの島嶼) その3】 ![]() ![]() <フフイ州> <サルタ州、カタマルカ州>
カファジャテには民族資料博物館があり、ここもまた優れた民芸品を陳列している。 サルタを語るときに忘れてはならないのが、今では貴重な鉄道になった、"雲への列車:Tren a las Nubes"と言う観光列車である。サルタから西へ標高4200メートルのアンデス山中にある、チリとの国境の村サン・アントニオ・デ・ロス・コブレスまでを日帰りで往復する。車窓からの風景は、サルタを出て暫くは、サボテンがにょきにょき生えている風景が続くが、スイッチバックを繰り返すうちに高度は上がり、ボリビアでよく見る"トーラ"(細長い葉っぱが固まったような雑草)のような草が生えた、砂漠のような光景となり、時折リャーマの群れが屯していて、ペルーの高原を思わせる景色が続く。 段々と空気が薄くなっていくので、高山病予防のため、車内には酸素ボンベと、一部の地方で認められている麻薬の元になるコカの葉も用意されている。終点近くなり、列車は海抜4200メートルの高地にある、高さ63メートル、長さ224メートルの"ラ・ポルボリージャ鉄橋"を渡る。橋脚の形が以前の山陰線の カタマルカ州はサルタ州の西南に位置しており、サルタ州西部と同じように乾燥気候に覆われている。この州にも塩湖がたくさんあり、渓谷には岩の芸術とも言える、自然の作用による奇抜な形をした岩があちこちにあるが、それは以外には、取り立てて言うほどの観光ポイントはないように思う。アンデス山脈のすぐ麓にあるため、東のツクマン地方から眺める月が素晴らしい。 |
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