アルゼンチン・ワイン物語

≪4. 輸入されたアルゼンチン・ワイン

  資料として、1990年代はじめからから2010頃までにかけて輸入されたアルゼンチン・ワインの銘柄を紹介する。この他にも輸入されたものはいろいろあると思うが、継続して輸入されているものは多くない.なぜ姿を消したかはっきりした理由は分からなが、輸入するときに1回限りの契約で売買するのではないかと推測する。しかし、南米ワインの両横綱の一方のチリ・ワインが、EPA協定によって、いつでもどこでも見られるのに、アルゼンチン物がなかなか見られないというのは、どう見ても不自然である。牛肉と違いワインの輸入には、何の制約もないだろうから、商売のやり方の違いだと思うしかない。生産量は栽培面積から見て、絶対にアルゼンチンの方が多いと思うのだが、やはり日本においてはチリとの競争に負けたと思わざるを得ない。僅かに、メルシャンが輸入しているトラピチェだけが、アルゼンチン・ワインの孤高を守っているようだ。それでも、近年はかなり輸入されているようで、特に通販のサイトを見ると、アルゼンチン・ワインもかなり見ることができる。ただ、ボデーガとしての歴史は浅いものが圧倒的に多いのは仕方がない。
  こうした現状の中で、福岡の友末本店が、21世紀にはいり、アルゼンチン・ワインの入門酒と言われる「サン・フェリーペ」 (写真)を、単独で輸入していたが,ついにその健闘の甲斐なく、2009年に輸入を打ち切られたのが残念である。
  日本に輸入された主なアルゼンチンワイン一覧  (2013年頃以降、今はない物が沢山ある。ボデーガ名称、日本輸入業者名は省略)
(A) アルタ・ビスタ、 アベルディーン・アングス、アスティカ(T)、アラモス、アルゼンチン・ヌーボー、   アルフレッド・ロカ、 
(B) ビアンチ・シンタ・デ・プラタ、 
(C) カファジャテ(E), カイロ・セリエ・タンゴ、 コレーアス(N), クロス・ドゥ・ムーラン、          カラスカル、 コロニア・ラス・リエブレス ウエイネルト・カラスカル、 クロス・デ・ロス・シエテ、    クエスタ・デル・マデーロ、 シャンドン、 
(D)
(E) エチャルト(T)、エル・オリーヘン、
(F) ファブレ・モントマジョウ、 フォンド・デ・カーベ(T), フィンカ・フリッチマン、               フォーリング・スター(T)、 フォーリング・スター・2000(T)、
(G)
(H) ウンベルト・カナーレ、 
(I)
(J)
(K)
(L) ルイジ・ボスカ、 ラガルデ、 ラス・モーラス、  
(M) マルティンス・アンディーノ、 マルクス・ジェームス(ハーメス)、 ミチェール・トリーノ、         マルケス・デ・グリニョン、 
(N) ノルトン、ナバーロ・コレーアス(N),ナバーロ・コレーアス・コレクション・プリバーダ(N)、 
(O)
(P) パソ・エル・ポルティージョ、 パスクアル・トソ、 
(R) リオ・デ・プラータ、 
(S) サンタ・フリア、 サンタ・アナ、 サン・フェリーペ、 サン・フェリーペ・ドセ・ウーバス(S)、
    スーテル、
(T) トラピチェ、タンゴ・ドリーム(T), テラッサス、 トゥリベント、 テンプラニージョ・ドアルテ、
    テラリス、
(U) ウーバス・デル・ソル、 
(V) バルモン、
  (注) (T)トラピチェ醸造 (E)エチャルト醸造 (N)ナバーロ・コレーアス醸造 (S)サン・フェリーペ醸造

アルゼンチン・ワイン物語り Dへつづく 2023.11 corrección