南の国に雪が降った

 
2007年7月9日、89年振りにブエノス・アイレスに史上2度目の雪が降った。その日はアルゼンチンの独立記念日で、 白い粒はまさに天からの贈り物のようであった。市民は狂気乱舞し薄い雪の絨毯の上を転げまわった。猛暑の新記録を出した日本の丁度裏側では、歴史的な極寒に見舞われていたのだ。
 105年前 (2023年から)、1918年(大正7年、第一次世界大戦開始の年))の6月22日の夜のことである。この夜の雪がこの日までブエノス・アイレスの気象の歴史に残る唯一の雪の記録であった。

 


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ブエノス・アイレスのシンボル、オベリスコに降る雪
(写真提供 パラグアイ在住:田中祐一氏 雪降り加工:銀乃川太郎)