ラテン・アメリカ人の人間生態学 No7 【人はみな立場により物事の見方が違うことを忘れてはならない】 近年のアルゼンチン経済の実態は良く知らないが、日本のニッパチ月はアルゼンチンでも逆ニッパチ(寒さと暑さが反対だから)のように、やぱり経済活動は鈍るように見える。正常な経済活動の面で日本に学ばなくてはならない点は数え切れないほどあるが、悪の世界のアングラ経済活動の点でも、”アルゼンチンはまだまだ日本に学ぶことが多い” と言うあきれた輩がいるらしい。アルゼンチン・マフィアとしては、日本の俺俺詐欺、リフォーム詐欺、振り込め詐欺、霊感商法、架空請求詐欺、ねずみ講詐欺、いんちき融資詐欺などなど、世界第二位の経済大国の裏ビジネスを大いに参考にしたいと思っているようだ。ただ、アルゼンチンでこれらの”新商法”?を始めても、”お客さん”?がつくかどうかが問題であろう。 ・・・ そうゆう不届きな輩とは縁がない、まじめに生きてきた小心者の男が癌に侵され、ついに危篤状態になった。主治医から、残念ながらもう万に一つの可能性もないと告げれれたのに、神様の思し召しか、男は突然目を覚まし、そばにいる妻に言いました。 『す〜っと側にいてくれたのかい?』 『ああ〜、あなた! よかったわ〜、うれしいわ!』 夫は再び、目を閉じて、そして、ゆっくりと、 『結婚する前だった、、、君の友達に失恋した時、ず〜っと側にいてくれたな〜』 『そう、君と結婚し、、、働いていた会社を首になった時、ず〜っと側にいてくれたね〜』 『独立して会社を興し、、、それが倒産した時、ず〜っと側にいてくれたな〜』 『家に強盗が入って、金を盗まれ、しかも強盗に殴られて大怪我をして、入院した時、 ず〜っと側にいてくれたな〜』 『生活に窮し、ニッチもサッチモ行かなくなって、自宅を売ることになった時も、君は ず〜っと側にいてくれたね〜』 『こうして危篤になっても、君は一瞬たりとも側を離れずに、、、』 これを聞いた妻は、感動の涙が止みません、、、 『まあ、あなた、奇跡だわ! いろいろなこと忘れないでいてくれたのね、、、』 夫は妻の言葉を遮って、 『私がどうゆうことを考えているか、、、君に判るだろうか?』 『なにかしら、、、ね〜、あなたが元気にさえなれば、私嬉しいのよ、、、』 『君と一緒にいる時は、常に不運であり、不幸が付きまとっていたな〜と考えているんだ!』 ★人は皆、その人その人の立場で物事の見方に違いを持っているということを忘れてはならない。過去に身の回りに起こった出来事は、人それぞれに解釈の仕方に違いがあるものである。 |
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