ラテン・アメリカ人の人間生態学 No.11 【夫婦が円満な家庭生活を送れる秘訣】 クリスマス休暇が終わると、ブエノス・アイレスの人口は半減する。半減と言っても国の「人口減少」ではない。南の大西洋岸やウルグアイ、ブラジルへ避暑に行ってしまうからである。避暑は徹底していて費用がない商人達の中には店の品物を全部叩き売って、それで出かける人もいる。潰れたかなと思っていたら秋口になって再開したので、おやおやと思う。後のことは、アスタ・マニャーナ (hasta mañana)である。 ここに、ある会社で年末年始を多忙に過ごした男がいる。 妻から 「貴方、この頃、夜中におかしい寝言を言ったり、うなされたりしているわよ。一度、お医者に 行っらどう・・」 会社の上司からも 「お前な~ 近頃の報告書は間違いだらけだぞ・・一度医者に行ったらどうだ」 と 言われているんだ。。 自覚症状を感じないのだが、回りの皆から再三再四言われるので、決心してお医者さんを訪問した。 「先生、私は正常なんですがね~ 妻を始め周りが ”どうもおかしい”と言うので・・・」 「安心しなさいよ、直ぐにどういう症状がわかりますから」 「先生、どうやって正常か正常でないかを見分けるんですか? 自分のことは自分が一番わかるんで すよ、 私はちっとも可笑しくありませんよ!」 医者は、「簡単ですよ、直ぐに診断しましょう、私についてきて下さい」 と言って風呂場に連れて行った。 「ほれ、この風呂に一杯の水が入っているでしょ。そこにバケツとヤカンとコップがあるでしょう。この一 杯の風呂の水を全部カラにするには、貴方はどうします?」 「先生、こんなことは子供でも分かりますよ。可笑しい人ならコップを使ってカラにしようとするかもしれま せんが、私は正常なんだからバケツを使いますよ!」 医者は言いました。 「おお~ 貴方はまだ完全に異常とは言いませんが、正常じゃないことは確かですね。正常な人はで すね~ バケツを選ばずに風呂の”栓”を抜きますよ。 どうですか、少し入院されたら? 外の綺麗 な景色をを眺め、気分が休まる部屋を用意させますが・・・」 教訓: しっかり働いて、お金を貯めて、老後に備えて・・・も大事だが、常に目先だけでなく広い視野を 持たなくては、騙されることが多くなる。 ≪嘘のような本当の話し: ブエノス・アイレス最大発行部数を誇るクラリン紙が2007年末に20~50代の男女1000 人に、「来年の希望は?」と言うテーマでアンケートを取った。回答の第一は、「相性の良い相手と過ごす時間をより多く 」であった。その内訳は、”質の高いセックス”、”二人だけの時間を増やす”、”セックスの回数を多くする”などが上位で 以下に”教育問題”、”健康問題”、”社会問題、政治問題、経済問題”などが続いている。今の日本人の若者はどうなん だろう?≫ |