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ラテン・アメリカ人の人間生態学  No.13
  
【油断大敵】

  
20歳になったセルビドーラ (家政婦,女中)のリタは、彼氏とデートするにはもう少し給料を上げてもらわないと・・・ということで、奥様に給料値上げを申し入れた。

  
「奥様、毎月の給料をアップして頂きたいのですが」
 
 「十分に支払っていると思うけど、どうしてなの?」
  
「奥様、上げて頂くべき理由が三つあるんですよ」
  
「聞かせてちょうだい」
 
  
「一つは、洗濯物のアイロンかけは、奥様より私の方が上手いことです」
  
「誰がそんなことを言ったの?」
  
「ご主人です」
  
「二つ目の理由はなんなの?」
  
「二つ目は、奥様が作る料理より、私が作る料理の方が美味いからです」
  
「誰よ、そんなこと言ったのは?」
  
「ご主人です」

  
「ふーん、ところで、三目の理由は何よっ」
  
「ベッドでのあれのテクニックは奥様より私の方が格段に上手いと言うことです」
  
「ええっ〜 それも主人が言ったの?」
  
「いいえ、 これは、お家に来る植木屋のカルロスが言ったんですよ」

 
教訓:交渉結果については皆さんの想像にお任せするが、思わぬ所に思わぬ伏兵がいることを忘れてはならない。