ラテン・アメリカ人の人間生態学 No.18 【サウナに携帯を持っていくべからず】 いまや携帯電話の普及率は、今までの固定電話台数をはるかに越えた。かっての所帯数に対する普及率は、今では人口に対する割合になってきている。 五つ星のホテルのサウナで8人の男が、わいわいがやがやと、、、そこへ携帯電話の呼び出し音が鳴り響いた。一人の男がそれを取り上げて、 ”もしもし、、、モシモシ” 「もしもし、あなた! 聞こえる? 私よ、サウナにいるの?」 ”ああーそうだけど、” 「私ね、今、毛皮屋さんにきているの、ね〜 あなた! 素敵なミンクのコートがあるのよ! 8000ドルなんだけど〜、、、 とても似合うのよ、、買ってもいいかしら? 素晴らしいのよ、アナタ、!買ってもいいでしょ??」 ”うう〜ん いいだろう、、、ハンドバックと調和できるようにするんだな” 「それにね、あなた、 ここの車のディーラーに寄ってみたの、 うちのもそろそろ買い替えときだと思うのよ、そうでしょ! 丁度セールス・プロモーションをしていたの! 1台だけ残っているBMWがあるのよ!!」 ”ふう〜ん、、、幾らなんだ?」 「7万ドルなんだけど、、、電話1本すればOKなのよ!」 ”ええ〜っ、、、 分かったよ、買うんだな! だけどアクセサリーも含めての金額になるよう頼むんだな、、、 まあ、少々だけならアップしても、、、、、! 「あなた〜、愛してるわ! 直ぐ電話する」 「それとね〜あなた〜、母のことなんだけど、一ケ月だけでも家に連れてきたいの、試してみたいのよ、、、いいでしょ! 母も前々から希望していたのを知ってるでしょ!?」 ”ううう〜ん まあいいだろ、一ケ月試すだけなら!! 来週つれて来るんだな、、”
「あなた〜〜ん 大好きよ! 愛してるわ!!」 ”OK、、私もだよ、、、! この携帯電話の電源を切った男、周囲を見回して、 ”この携帯は誰のだあ〜〜?” 教訓:携帯電話の持ち歩きは必要な「時」と「場所」だけにするべきである。それに呼び出し音は他の人と区別できるようにすることも忘れずに。 |